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診療 保険診療


アトピー性皮膚炎


        


アトピー性皮膚炎は「皮膚のバリア機能の低下が原因」と現在では考えられております。

皮膚の一番表面には角層というものがあり、ここにあるセラミドという成分によって皮膚は水分を保ち潤っています。
アトピー性皮膚炎の患者さんはセラミド不足のため「乾燥しやすい体質」になっています。
このため皮膚のバリア機能が弱く、外からの様々な刺激に対して反応しカユミが出ます。
そして強く掻くと、炎症を起こしてなおさらカユクなります。
カユイから掻く、掻くからカユクなるという悪循環に陥り、これにより症状も悪化します。

では、カユイから掻くのかというと必ずしもそうでなく、カユミがないのに掻く場合もあります。
つまり「掻きグセ」というもので、この行動は何らかの精神的ストレスがかかるとなおさら強くなる傾向にあります。


この「掻きグセ」が問題で、なかなか止められないのです。
よほど意識して患者さん本人が強い意志を持っていないと止められません。


以下にQ&A形式で説明します。

【食物アレルギーの検査で反応が出たのですが、アトピー性皮膚炎と関係ありますか?】
【食事制限をする必要がありますか?】

アトピー性皮膚炎で食物制限の必要はありません。
ただし、呼吸困難・蕁麻疹・下痢・おう吐の症状が出る場合は食事制限が必要です。



【アトピー性皮膚炎を改善させる食べ物、悪化させる食べ物はありますか?】
「これを食べればアトピー性皮膚炎がよくなる」という食べ物は残念ながらありません。
野菜も肉も果物も、バランスよく食べることが一番です。
「悪化させる食べ物」も特にありません。
ただし、極端に辛いものや、食べているうちに汗が流れ出てくる食事は、カユミを誘発したり、汗で皮膚が汚れて、結果的にアトピー性皮膚炎を悪化させる可能性は考えられます。



【アトピー性皮膚炎によい民間療法はありますか?】
民間療法で必ず誰もが効果的というものはありません。
どの民間療法でも約20%位の方は「効果があったように感じた」との回答があります。
一方、新薬の開発時に治験といって実際に患者さんに使用する検査がありますが、その際に薬の成分のないニセ薬を出された30%の方が「効いたような気がする」といいます。
このことは民間療法はニセ薬と同じ程度の効果しかないということを表しています。


人は新しい治療に対する期待感があるため、「よくなったような気がする」と考えられます。


【お勧めの市販薬はありますか?】
市販薬は基本的に皮膚科医が処方する薬を薄めたり形を変えて販売しているものです。
したがって、特にこれがお勧めというものはありません。

最近インターネットで入手できる薬には、危険なものが混じってるケースがあります。
麻酔薬やかゆみ止め、消毒剤など余分な成分が混じっているため、かえってかぶれて症状が悪化する場合があります。



【ステロイドの塗り薬は使わずに治したいのですが、良い方法はありますか?】
【ステロイドの副作用が心配なのですが。】

現状としては、ステロイドの外用剤で炎症を抑え、日常のスキンケアでよい状態をキープする方法がベストだと思います。

ステロイドの副作用でよく誤解があるようです。
「肌が硬くなる」「皮膚が黒くなる」というのはステロイドのせいではありません。
皮膚を掻く刺激によるためで、ステロイド外用剤はこのようにならないために使います。
ただ、長期間の使用では「皮膚が薄くなる」「ニキビがでる」などの副作用があります。
このため、患者さん自身の判断ではなく、皮膚科専門医の指導の元で適切な強さの薬を適切な期間使用する必要があります。


情報が氾濫している現在、どの情報が本当なのか迷うかと思われますが、信頼のおける医師の元で治療されている場合はあまりステロイドに恐怖心を抱くことはないでしょう。
かえって、その信頼のおける医師をどのように探すかのほうが問題でしょうか。

一つの目安はの資格があるかどうかでしょう。
ほかに卒業大学、経歴がわかればさらに安心でしょうか。
ただ、もっとも大事なのはその医師との相性だと思われます。



【アトピー性皮膚炎は遺伝しますか?】
両親のどちらかがアトピー性皮膚炎であれば、お子さんも確率は高くなります。
ただ、「素因として遺伝する」ということで、「同じ症状がでる」ということではないのです。
ご安心ください。保湿剤などのスキンケアを心がけることでアトピー症状は予防できます。



【皮膚以外に症状はでませんか?】
最も注意することは目に対する影響です。
たとえば、ボクシング選手が試合で強いパンチを目に受けると、「網膜剥離」という症状を起こすことがあり、場合によっては目が見えなくなることもあります。

同様の現象で、額や目のまわりを長い年月掻き続けると「網膜剥離」することがあります。
子供の頃から顔にアトピー性皮膚炎の症状があって適切な治療をしないと、中学生〜高校生の頃に「網膜剥離」になることがあります。
このため、顔に症状がある場合はなおさらしっかりと治療しましょう。



【治療】

治療で大切なのは、単に飲み薬や塗り薬をもらって使用するのではなく、患者さん自身が治療内容を理解するような診察を受ける必要があります。
そして、症状にあった外用剤を適切な期間使用することです。
症状が強い場合はステロイド外用剤を短期間使用して、炎症がしっかり治まったら弱い外用剤に変更するということが基本です。

なにより大事なのは症状が治まった後の予防です。
アトピー症状の患者さんは乾燥しやすい体質のため日頃のスキンケアが大切です。


「掻きグセ」を患者さん自身で理解して止めるように努力することも必要です。
なるべくストレスを軽減するように工夫して、無意識に掻く習慣をやめることが大切です。
ただ、お子さんの場合は大人と違ってなかなか「掻きグセ」を止めさせることが難しいです。
「掻きグセ」を身につける前に、早めに治療を開始することがなにより大切です。

 赤ちゃんもチビッ子なりにストレスを感じているのです。
ママも頑張っていますが、赤ちゃんはわがままなものです。それがかわいいのですが。
オムツが濡れたらすぐに換えてくれないと、赤ちゃんも気持ち悪いですよね...。
ちょっとお腹がすいているのに、ママが気づいてくれないといやですよね...。
退屈で遊んでほしいのに、かまってくれないとどうでしょう。
これらは赤ちゃんなりにストレスなのでは...。
「掻きグセ」のある赤ちゃんはこんな時に掻いてストレスを発散するのかもしれません。
掻くと大人でも気持ちいいですから、手軽なストレス解消法です。
生後1ヵ月位で顔に発疹が出たら、「掻きグセ」がつく前に早めにしっかり治療しましょう。

大丈夫です。自分自身で解決しようとせずに、あせらずに一緒に治していきましょう。












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